【洋書多読】South of the Border, West of the Sun by Haruki Murakami

South of the Border, West of the Sun

187 pages

 

村上春樹氏の英語本はこれまでの

 

The Elephant Vanishes 

 

What I Talk About When I Talk About Running: A Memoir 

 

After the Quake

 

 に続き4冊目です。

 

村上春樹氏の英語本はいつも本当に読みやすいと感じます。

 

この本もしかり。

 

いつものごとく何の予備知識も先入観もなく図書館のHPで予約して、実際の本を手にして初めてぱらぱらとめくり中を見たのですが、第一声はいつも

 

『あ~なんていい英語なんだろう!』

 

という感じで読むのが待ちきれません。

 

さて、1951年生まれのこの主人公の話は、昭和生まれの自分からするとなんだか身近に感じられました。

 

(設定では30代なのだけれど)

 

そして、読み出してから特に中学~社会人になるまでくらいのくだりは、以前読んだ

 

BE TRUE TO YOUR SCHOOL by Bob Greene

 

を彷彿とさせる内容となっていました。

 

若い男性っつーのはだいたいこんなことばかりを考えておるのか~?と思いながら(苦笑)。

 

※どちらの話においても女性たちもかなり大胆ですが(苦笑)

 

忙しい中一気に読むのが今回は難しく、初日に1/6程度を読んで、2日目に残りを一気に読む流れとなったのですが、

 

昔好きだったけれど思いを貫けなかった女性を街で何年かぶりに見つけるあたりからぐっと面白さが増し、

 

えーーえーーー、どうなってしまうのぉ?

 

と気が付けば最後まで夢中になって読んでいました。

 

これぞ page-turner !

 

※読み出したらやめられない本

 

・・・からの(自分にとっては)とてもあっけない終わり方には何とも後味の悪い思いが・・・

 

というか、最近ずっと立て続けの洋書のテーマが『生と死』とか『幽霊?』的なものだったので、どこまでが現実でどこからがそうでない世界の話なのか、どこかで愕然とさせられるのかと、読みながらついついハラハラの連続でした。

 

だからこその page-turner だったわけですが。

 

前も同様のことを書きましたが、小説というのは何気ない人々の日常を通して、その登場人物たちの心の動きや正直な気持ちを覗き見させてくれるものだと、この話を読みながらもつくづく感じました。

 

※普通の世界では他人の心の内を丸裸にするなんて考えられないからね・・・^^;

 

この話の場合は、30代の主人公の男性の優柔不断さや現時点の何不自由なく見える幸せな生活に対する不安のようなものを興味深く覗かせてもらったという感じがします。

 

確かにそれは自分ではない人の人生の一コマなのだけれど、自分自身にも似ている部分がある。

 

だからこの主人公の気持ちがわかるなぁと思えるし、だから憎めないし、うまく生きられない部分(今ある幸せをぶっ壊してでも自分を通そうとしてしまうところなど)があったとしても、ソツなくいかないのが人生なのよね、頭では分かっていてもね・・・と共感してしまいます。

 

きっとこの主人公は、この先の人生でもまたやらかしてしまうんじゃないかと・・・。

 

それもポーカーフェイスで・・・しれっと。

 

そんな自分の行動を正当化しつつ・・・。

 

私はこの主人公をぜひ西島秀俊さんに演じてほしいと思いました ^^

 

あー、それではちょっと二枚目すぎるかな・・・ ^^;

 

 

と言いつつも、いつものごとく、私にはこの話が一体なにを言わんとしているのかはよくわかりません ^^;

 

ただ、これから生活をしていくうえで、この本を読んだ経験、この主人公や彼を取り巻く人々の行動などが、知らないうちに自分の脳裏にチラチラしていくのだと思います。

 

そしてあるとき何かのタイミングで、なんとなく腑に落ちるような・・・そんな気がします。

 

自分にとっては、この話の情景を英語で味わえたというだけで満足です。

 

引き続き村上春樹氏の "Dance Dance Dance" が控えていて、これは倍くらいの厚さがあるのでちょっとしたチャレンジだとワクワクしています。