【洋書多読】The Postman(il postino) by Antonio Skarmeta

128ページ

(私の手持ちの本はなぜか118ページとなっている)

 

10年以上も本棚に読まずに眠らせてあったこの本を今日読むまで、この本を題材にした映画があったことのはチラッと知っている程度だった(何を理由にこの本を買うに至ったかすら記憶にない)

 

最初からユーモラスな表現連発。

 

そもそも何の先入観も持たずにこの本を読むに至ったので、最初は目を疑った。

 

洋書でこんなにも立て続けに笑わされるような経験はなかったからだ。

 

そのくらい突拍子もないような可笑しな表現が続く。

 

ずっと終わりまでそんな可笑しい感じが続くのかと思ったから、読み終わって結末にこんな神妙な気分になるなんて予想だにできなかった。

 


この本の英語について


 

本の厚さが比較的薄く文字が大き目なので、一見簡単そうに見える(おそらく当時その部分でこの本を選んだのだと思う・苦笑)が実際語彙と表現がかなり手ごわい。

 

英検1級語彙の勉強をしていなかったら確実に途中で撃沈していたことだろう。

 

逆に今回はそういう語彙が見つかるたびに(実は多くの語彙はすでに忘れかけていたのだが…)『あ~これ知ってる』の連続でそれが面白くて読み進められた。

 

英検1級の語彙なんて見かけないという声も聞かれるが、実際そんなことは全然ない。

 

むしろペーパーバックなどを読んでいると普通に出てくる。

 

もちろんそういう語彙はカンタンな単語でも十分用を足すのだが、やはりそういう語彙を使うことにより小説の表現に味わい深さが出るのは確かなのだ。

 

そして文章の表現方法もかなり凝っていて、実は私自身、自分の理解度が低いと危惧しながら読んでいる箇所が多くあった。

 

そのせいか、場面が変わっているのに気付かずに『あれ?展開早っ!?』ということが何度かあった。

 

もう一度じっくりと読み返さないと、何が原因でそう感じたのかはわからないのだが、おそらく自分の理解度が原因かと思う。

 

今回も読みながら重要な英語表現にどんどんアンダーラインをしていった(図書館の本ではできないが自分の本のときには思い切ってじゃんじゃん行うことにした)。できるだけ不明瞭な部分で立ち止まったりせず、比較的『精読』ではなく『多読』にふさわしいスピードで読み進めた。

 

理解度が100%でないにせよ、可笑しな場面では大笑いし、悲しい場面では胸が痛み、情熱的な場面では顔を赤らめるなど(苦笑)、文字を目で追いながら同時進行で気持ちがシンクして行けているのが興味深かった。

 

これがまさに、学び始めのころは暗号でしかなかったはずの外国語で読書をする特にいつも感じる不思議さであり、感動であり、達成感なのだ。

 

そして読めば読むほどに、どんどん楽にできるようになって行き、母語の日本語とのギャップが縮まって行くのだろう。

 

どうしたら英語が上達するか、あれこれ考える暇があったら、どんどん読む方がいいし、とどのつまりはそれしか上達する方法はないのだ。

 

結局は量をこなすしかないのだ。

 


まとめ(ネタバレあり)


 

Wikiで調べたらどうやら本の内容と映画にはところどころ違いがあることがわかった。

 

本では『母親』となっているところが映画では『叔母』になっていて、小説のエンディングではPablo Nerudaが亡くなるのに対して、映画ではMarioが亡くなるなど。

 

私は映画をまだ観ていないが、少なくとも若いMarioが亡くなる方がショックが大きい。

 

前半のMarioとNerudaの友情がとても心温まるもので、村や人々のリラックスした様子が印象的だっただけに読後感がさみしく感じる。

 

そして映画でMarioを演じたMassimo Troisiは、この映画の撮影を終えたなんと12時間後に、心臓の疾患により亡くなったらしい。映画のために手術を延期していたようだ。

 

そういう背景もあってこの映画がいっそう感慨深いものになっているのかも知れないと思う。

 

映像では素晴らしい景色が堪能できるとのこと。一度は必見の価値ありの映画だ。

 


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