【洋書多読】What I Talk About When I Talk About Running: A Memoir by Haruki Murakami

192 pages

 

村上春樹さんの著書『走ることについて語るときに僕の語ること』の英語版です。

 

引きこもりと自称するある方のブログで、その方が村上春樹氏の本に影響を受けて走り始めたという話を読んで興味を持ちました。

 

それまで私は、恥ずかしながら村上氏の本を読んだことがありませんでした。

 

当然村上氏がランニングをライフワークとしていることも知りませんでした。

 

そのブログの主さんは、最初500M走るのもしんどかったのに、今では10倍の距離を走っても平気になったと聞いて、人生の逆転劇を知るのが好きな自分はこの本に興味を持ったんです。

 

最初は迷いもなく日本語版を入手しようと考えて図書館に予約。

 

それからそのブログの主さんから、村上氏の本は英語も読みやすいからというアドバイスをもらって初めて、ああ、村上春樹の本は英語でも読めるんだ!と気づくに至ります(苦笑)。

 



この本の英語について


 

確かに英語はとても読みやすいものでした。

 

英文も村上氏が書いたものかと思ったのですが、Philip Gabriel氏による翻訳のようですね。

 

英語の文章が比較的短く、基本的にモノローグのような文章でつづられているので、気持ちを描写したものが多くなっています。

 

とてもよい英語の表現がたくさん含まれているので、そういう表現に出会ったらすぐに書き留めるなどして、自分の表現集を作っておくのがいいですね。

 

特に自分の気持ちを表現するときにドンピシャで使えます。

 

 

語彙はときどき英検1級のボキャビルで覚えたものが出てきました。ボキャビルをしていなかったら読みながら『???』と、より頻繁に想像しなくてはいけなかったでしょう。

 

 

 

その中でも印象に残ったのが、たとえば"asinine"という単語。

 

ボキャビルをしているときには

 

『ロバの(ような)〔発言・考えなどが〕愚かな、ばかげた』

 

という日本語訳だけで特に(この単語が含まれる)例文を介さずに記憶しようとしていたんですね。

 

確かに意味は覚えた、でも使い方に関してはよくわからないまま。

 

こういうことは詰め込みタイプのボキャビルの場合よくあることだと思います。

 

そしてこの本を読んでいるときにこんな文章に出会ったんです。

 

"What an asinine thing to do!"

 

あ~、そんな風に使えばいいのか!

 

と、一気に印象的な単語になってしまっただけでなく、どんな風に使えばいいのかまで理解できる単語になってしまいました。

 

※口語の場合はもっとシンプルに"foolish""silly"という単語を使えばよいと思いますが。

 

 

 

リーディングを通して覚えた単語に出会うことは、適切な状況でどんな風に使うかを知るのにとても役立ちますし、

 

『単語帳や教科書の中に存在していたはずの単語に実際の世界で出会えた!』

 

という体験は、その単語や表現をいっぺんに馴染みのあるものにしてしまうほどイキイキした喜びと驚きを与えてくれます。

 

私自身が洋書多読を通して、こんなことをひしひしと感じているところです。

 

 


まとめ


 

村上氏のこともランニングの世界もよく知らなかった自分にとっては、この本を読むことで、小説家という仕事についてや、村上氏が小説家でいることの苦悩や葛藤(話の中にはあまり言及されていませんでしたが)、仕事とランニングとの関連性、ランニングを楽しむ人々の気持ちを垣間見ることができ、とても興味深く感じました。

 

実は私も(村上氏のランニングには遠く及びませんが)、この1か月ほど運動不足解消に毎晩踏み台昇降運動とストレッチを就寝前に行っています。

 

これを始めるまでは仕事も勉強もインドアな作業に加え、特に英検の勉強に根を詰めだしてからは『頭は疲れているんだけれど体が疲れていない』という状態で睡眠障害のようなものに悩まされていました。

 

なかなか寝付けない。寝たと思ったのにすぐに目が覚めてしまう…など。

 

年齢的に更年期やらなんやら…と不安要素はあったんですが、最初片足10分からの踏み台昇降運動とそのあとのストレッチを始めてから、あっという間によく眠れるようになって問題解決しちゃいました。

 

要するに単に運動不足だったのだと(苦笑)。

 

そして体を動かして疲れた状態で眠りスッキリと目覚めるということが、どれだけ健全な精神のために必要かも。

 

そして毎回の運動が少し面倒に感じてしまうことがあるんですが、運動する前は眠かったはずなのに、運動をサボって寝ようとすると…

 

何故かまた眠れない!!??

 

体って正直ですね。。

 

それに、運動中はしんどいことがあっても、やはり運動をした後の爽快感は何物にも代えがたいものがあって、楽をしようとする気持ちを振り切って毎日必ず行うというところに意味があるのだなとも。

 

そのあたりのことは、村上氏の本の中にも彼なりのこだわりに言及されている部分が多々ありました。

 

ランニングほどの激しい運動はまだしようと思えない私でも、そのほんの一部の『苦しい中のやりがい』のようなものに、この本を読む中で共感できたのだと思います。

 

 

そして今私にはもう一つ、

 

『毎日欠かさずに続けていること』

 

があります。 その『陰なる効果』は今はまだ知るところではありませんが、時間が経過したときに大きな違いとなってわかるのでしょう。

 

その日を楽しみに自分を信じながら続けて行こう、と言う風にも、この本を読みながら思いました。

 

 

この本の日本語版を読むことでまた違った一面が見えるのだろうと思いますが、英語版の雰囲気がとてもよかったので、今のところは日本語版を読まずに、英語版の読後感に浸っていたいと思います。

 

 

 

だんだんと読書の楽しさに目覚めてきました。

 

さぁ、次は何を読もう?

 

 

※インドアタイプで運動のために外に出たくないという人には、室内だけで完結して運動効果が得られる踏み台昇降運動とストレッチおススメです!

 

ちなみに、あのブログの主さんですが、ランニングを始める前は手始めに踏み台昇降から始めたらしいです!もしかすると私もそのうちランニングを始めるかも…という予感が(苦笑)。