【通じる英語を話すために】私が発音が大切と思う理由


歴史的イベントをリアルタイムで『英語で』楽しんでいます。


 

英語難民カウンセラー

ファンキーアコです。

 

この記事を書いている今は、まもなく時期アメリカ大統領が選出されるという時期です。

 

私は連日NHK WORLDをPCやスマホアプリで鑑賞しながら、一連の流れを垣間見てきました。以前より英語の聞き取り力がよくなってきていて、過去にも増して今回のこの歴史的なイベントの行方を興味深く注目しています。

 


今朝は朝一番からNHK WORLDで選挙戦の経過をリアルタイムで知りました。ここ数日からのこのニュースに関しては英語でのみ情報を得ており、この話題に対して日本語のニュースや情報番組ではどのような表現がされているのか、逆にまた興味深い気がします。

 

最近自分でも驚くほどNHK WORLDにはまっていて、日本が誇る、世界に向けて英語で発信しているこの番組で、さまざまな人々の英語を聴く機会を得ています。

 

ニュース番組のメインアンカーの方たちはほとんどが海外育ちか帰国子女の方々のようなので、英語に関してはネイティブで当たり前ですが完璧の英語を話します。

 

そんな中でも私が刺激を受けるのは、ニュース番組のゲストコメンテーターとして出演していたり、ニュース番組以外の特集番組でたまに見ることができる『英語を話す日本人の方々』です。

 


『英語で受け答えできる日本人』の驚愕の割合


NHK WORLDにはいろいろな特集番組があり、内容は日本に関するもので、プレゼンターはほとんどが英語のネイティブスピーカーです。

 

そして多く場合、ネイティブスピーカーが英語で質問をして、日本人ゲストが日本語で答えるものに英語の音声をかぶせていて、その割合なんと9割以上。

 

要するに『英語で受け答えできる日本人』というのは、

 

1割にも満たない 

 

ほどなのです。

 

驚愕するほどに、自分の英語で受け答えをする日本人は皆無に近いのです…。

 

私が最近観ている中で、自分の英語で受け答えをしていた方々は、英語を聞けば日本人とわかる雰囲気が若干あるものの、とても聴きやすい発音と英語らしい表現の流暢な英語を話していました。

 

※『聴き取りに弊害にならない程度の母語の訛り』は、その人のアイデンティティを示す重要な要素として認識されると聞きますので構いません。

 

 

今まで私が観た中では榎本英剛氏日比遊一氏(映画『健さん』監督)、島田 久仁彦氏(professional negotiator)、WWF 山岸尚之氏、米国住友商事会社 ワシントン事務所長の吉村亮太氏のみという印象でした。(帰国子女の方がみえるかも知れませんが)

 

番組を観ていると、『自分の考えを英語で表現できる日本人』というのがいかに少ないかを痛感するのです。

 

 

たまに一瞬ニュース番組で、一般の方がインタビューの受け答えを英語でサラリとしているのを観て、その方がアジア人の見た目だと日本人かと思って非常に驚くのですが、実は香港でのインタビューだった…というようなことばかり。

 

もちろんある程度英語を使う人々の中にも、プロフェッショナルな場では正確さを重視するために通訳を介すなどあるようですし、このような番組の場合にも、正確な情報を伝えることに重きを置いて、あえて英語の音声をかぶせるという確実な方法を採用しているのかも知れませんが。

 

 

 


日本語のように英語を発音しては通じない


 

 

先ほど書いたように、海外・帰国子女組の方の発音が完璧なのは言わずもがななんです。

 

そんな中で、おそらく学校英語から英語を始めたにも関わらず、とても聴きやすい通じる英語を話すようになった人々にこそ私は非常に注目するのです。

 

なぜなら

 

そうなるためにはとても努力を要すること

 

だから。

 

たまに残念なことに、レポーターの方などでも聴きづらい英語で解説してみえる方々を見かけます。

 

そういう場合ネックになるのはほとんどが以下のことに関してです。

 

●各単語の発音が正確でない

●センテンス単位でのリエゾンが効果的にできていない

 

※リエゾンとは、単語同士がくっついた場合に音が変化すること。例えば"an apple" は『アン・アッポー』ではなく、『アナッポー』となるなど。この現象が文章の中で多くの単語に起き、それが効果的にできないと非常にゴツゴツした発音になり、聴く側も発音する本人も聴きづらい、発音しづらいというものになります。音の法則は無限にあるわけではないので、これはリエゾンに特化してきちんと学んで練習をする必要があります。そうでないと自己流の発音になってしまいます。

 

そういう方の場合でもたまに感心するのは、全体的なリズムの強弱がよいこと。ここがちゃんとできている場合は、個々の発音が多少微妙でも圧倒的に通じやすくなります。

 

英語はリズムが非常に大切な言語なので、単語の発音・リエゾンと同じくらい(むしろそれ以上に)効果的なリズムで発音することが必要となります。

 

そしてごくたまに、英語が得意でないと見てわかるゲストの方の場合は、あきらかに上の3つ『単語の発音・リエゾン・文単位でのリズム』ができていません。(そういう方の場合は書いてある英語を読み上げることで精一杯という感じ)

 

特に際立っているのが"the"などにある"TH"の音。これがまさしくすべてにおいて日本語の『ザ』の音になってしまって非常に耳障りです。それから母音の語尾の音を思い切り残してしまうこと…。

 

そして意外に終わりの音が一見したところない?と思われる音では実際英語の発音では聞えないレベルでちゃんと音を処理しているのに反して日本人の特徴的な発音ではそれを全く発音せずにだらしなく終わってしまう(例 "Japan"の"n"など)。

 

逆に、律儀に発音してしまうゴツゴツして汚くなってしまう音。

 

例1】Did it

 

イッ

(ストレスを置く場所は強く、それ以外のtやdの語尾は飲みこむように発音)

 

×ディッドイット

(すべての音を統一的に発音してしまっている) 

 

 

例2】It didn't

ドゥン(t)

(ストレスを置く場所は強く、"dn"は飲みこむように、最後の"t"は聴こえないようだが口蓋の上の部分に舌をつけて存在感は出す)

 

×イッディドゥント

(すべての音を統一的に発音してしまっていて、おまけに"it"の"t"にも"didn't"の"t"にも母音の"o"の音が入ってしまっている) 

 

 

例3】at home

アッm

(ストレスを置く場所は強く、それ以外のtは飲みこむように発音しつつ"ho"に続くが、"h"の音は脱落して"t"と"o"がリエゾンで"ト"みたいになるが、アメリカ英語の場合はその"t"の音が柔らかくなるので少しだけ"ロ"のような音になり、語尾のmは母音を入れずに唇を巻き込む形できちんと締める)

 

※なかなか文字で表現するのは難しいですが、音として表せば違いは一目瞭然です。

 

×アットホー

(すべての音が律儀に発音されてしまっていて、"o"の二重母音が日本語の『オー』と伸ばしっぱなし。おまけにmの音の後に"u"の母音が入ってしまうと最悪…。

 

※このような特徴のある発音をする場合が非常に多いです。こういう場合は一つ一つの音のクセを直すだけでずいぶんとよくなります。

 

 

それに加えてもう一つ残念なこと。

 

それは

 

『声の大きさ・子音と母音の発声の仕方』

 

早い話が、声が小さくて子音も母音も効果的に発声されていないので、聴こえない・声が届かないんです。

 

それは

 

Apple Events - Keynote September 2016 - Apple

 

において、英語で少しだけプレゼンをされていた、任天堂の代表取締役、宮本茂さんのスピーチを観て強く感じました。

 

(宮本さんすみません!他意はありません!)

 

英語ネイティブにはわかるかも知れないですが、非英語ネイティブとして聴くと、ほんの少しのスピーチも、何を言っているか全然わからないのです。

 

よく日本人の話す英語のクセは、日本人はよく心得ているので日本人同士は通じるのにネイティブスピーカーには理解できない、ということを聞きますが、これはまさにその逆かと思うような印象でした。

 

場の雰囲気を観る限り、私にはネイティブにも理解できているのか疑問ですが…。

 

※生番組などにおいて外国語でコメントすること自体がとてもハードルの高いものだと思いますので、上記の内容は少し辛口すぎるかも知れません。その点はご了承ください。

 

私は日本語の訛りがきつい英語を聴くのが苦手になってきました。非常に疲れるのです。

 

 


通じる英語を話すために何をすべきか?


…で、私が常に思うのが、

 

通じる英語を話すために発音はやはりとても大切

 

ということ。

 

大事なのは中身だ、発音はそれほど気にしなくていい、と言う意見がありますが、私はその考えには大反対です。

 

理由は、

 

日本語の発声と英語を発声の特徴が大きく違うため、その違いを知り効果的に(そして意識的に!)発音しない限り、通じない英語になってしまう

 

から。

 

そして

 

いくら内容がよくても聴きづらいものであれば、相手に負荷を与えてしまう

 

から。

 

※内容だけに注目する場合は多少はガマンして耳を傾けてくれるかも知れませんけどね…。自分が聞きづらいヘッドセットで音楽を聴き続けたいか?を想像すればわかりやすいと思います。

 

以前もこのブログのどこかで書いていると思いますが、日本語のつもりで英語を発声しては聴きやすい英語の発声にはならないため、

 

意図的に効果的な発音になるよう努力しない限り達成できない

 

のです。

 

そして達成するためには

 

■わかる人からの指導

 

に加え、

 

■自分自身で客観的に音を聴く姿勢

■英語の発音に対する自発的な創意工夫

(練習・改善への研究)

 

がとても大切になります。

 

自分で気づけない部分はわかる人に改善個所・効果的な発音の仕方を教えてもらった上で(自分で気づけないことを改善しようがないから)、自分の発音や口の動きを(録音・録画などして)注意深く観察したり、他の人々の発音とどこがどう違うのか考えたり、これは

 

日常的に行っている必要

 

があります。

 

私自身の動画で僭越ですが、このとき自分としては最善を尽くしたと思った発音でさえ、2年後の今観ると甘いところがたくさんあると気付きます。

 

 

そんなふうに

 

発音に意識をし続ければ続けるほど発音はよくなっていく

 

のです。

 

※逆に言えば、そのくらい意識をしなくては効果的に発音できるようにはならないということ。

 

そしてそうやって意識的に発音を強化することで、

 

ぐっと通じる英語になる

 

のです。

 

以前、通訳ガイド試験を目指しているある方が、『通訳ガイド試験のために発音を強化する必要はないと思っている』と言ってみえたのですが、その姿勢にはとても残念な思いがしました。外国人のアシストをする役割の通訳ガイドだからこそ、聴きやすい英語を話すために発音を上達させることはとても大切なことだと私は思います。

 

そして今まさに、これを書きながら同時に耳を傾けているNHK WORLDのある番組で、案内している通訳ガイドの方の発音がとても残念で…。単語の語尾(母音)をいちいち残してしまう発音をしているので、そのクセを改善するだけでも全体的な英語発音の底上げが簡単にできるのに…と思いました。もちろんそのクセを直すためには、気づきを得てからの自己練がとても大切ですし、無意識でできるようになるまでにはかなりの時間を要します。しかし、指摘されないと気付けないのは、通訳ガイドレベルの方においても然りなのですね。

 

これを書いている現在、あることで手一杯なため発音指導を行うことができませんが、今後スケジュール調整が付き次第発音レクチャーも始める予定です。

 

ご期待ください。