
英語難民カウンセラーファンキーアコです。
この記事では、英語が話せるようになりたいと思っている初級レベルの英語学習者の方に向けて、文法をどのくらいやるべきなのか、私の見解をお話しします。
■英語初級の時期に大切なこと
結論から言いますと、初級レベルではとりあえず高校文法以上の文法を広範囲に勉強する必要はないです。
なぜなら、時間がかかりすぎるからです。
英語を話せるようになるためには、文法の知識を詰め込むだけでなく、それを瞬時に使えるための運動機能を高める必要があるのですが、初級レベルから意気込んで高校英語以上の文法まで網羅しようとすると、練習をする機会よりも机の上で文法を学ぶ方に、多くの時間とエネルギーを費やしてしまいます。
しかしながら、限られた表現の中で英語を話せるようになるためにも、
最低限中学英語の文法を復習しなおすことは必要
となってきます。
まずは中学レベルの文法を使って、ある程度の速度と正確さで表現ができることを目指しましょう。
※初級~中級では、速度よりも正確さを重視することが大切です。
(正確にできるようになってから速度を上げる)
■中学英語では表現できないことも確かにある
とはいえ、もちろん中学英語だけでは、高校で習うような文法を使った表現ができないこともあります。
例えば『仮定法』。
I wish I could fly.
空を飛べたらいいのに~
It could have been worse.
不幸中の幸いだった(もっとひどいことになっていたかも知れない)。
If I had had enough money, I could have bought it.
もし十分なお金があったら、それ買えたのに~
とかいう表現ですね。
いろいろなことを表現しようと思えば思うほど、中学英語だけではピンポイントで言えないことが出て来ます。
■持っている知識を駆使して切り抜けるのも英会話の大事なスキルです!
それでも中学英語で言えないこともないんですよ。
例えば
If I had had enough money, I could have bought it.
もし十分なお金があったら、それ買えたのに~
であれば
I couldn't buy it because I didn't have enough money.
お金が(十分)なかったから買えなかったんだ。
という風に、『~だったら~だったのに~』と言えなくても、『~できなかったのは~だったから』という風に事実を説明すればいいだけですからね。
言えないこと
↓↓↓↓↓
頭を使って工夫して言える表現で切りぬける
というのも英語を話す上で大事なスキルですから!
■高度な文法が必要となるのは…
初級~中級に入るくらいの頃は、まだまだリーディング、リスニングにおいても理解できる範囲が限られているということもあり、この時期から高度な文法までを網羅する必要はないです。
でも逆を言えば、高度な文法を理解できていないから、理解できる範囲が限られているというのも然りなのですけれどもね。
もちろん、こんどこのカテゴリで扱う予定のレベルとなると話は別です。

このカテゴリでまた詳しくお話ししますが、この段階に来るとより高度な文法をメンドウがってやらずにいると、英語力がそれ以上伸びません。
いずれは必要になるものなのですが、それまで英語を話す練習をしないのであれば、多くの日本人がこれまで辿ってきたのと同じく、
英語を学校で長年勉強してきたにも関わらずカンタンな英語も口から出ない
という状態になってしまいます。
したがって、最初は
中学英語の文法知識の範囲で『自分の言えること』を(スピードを上げて)正確に表現できる
ことを目標に練習することをおススメします。
■文法は決してメンドウで嫌なものじゃない
での解説は、英語初級者の方からすると少々難しい内容になり、現時点の自分には敷居が高いとか、興味がない、逆にやる気をなくす…というようなことがあるかも知れません。
しかしながら、『先にこういう世界がある』ということを知るのも学習のビジョンを全体的にとらえることとして必要なことだと私自身は思っているので、ぜひ参考にしていただければと思います。
そして、ついつい目のカタキにされがちな可哀そうな文法ですが、より複雑な文法を学ぶことは決して
『避けたいだけのメンドウなこと』
ではありませんよ!
なぜなら、
学んでそれを使える段階にまで落とし込む作業を通して、理解できる世界、表現できる世界がグーンと広がる
からです。
むしろワクワクと楽しいことなのだということに、だんだんと気づいて行くことでしょう!