生の英語を聴きとるために必要なこと★効果のあるカンタンな練習方法

 

 

ネイティブが本気で話す速い英語や非常に崩れた英語を聴きとるのは難しいと感じるでしょうか。

 

確かに難しいです。

 

これを克服するためにまず2つの避けられないハードルがあります。

 

1.英文自体を理解する力がある

 

これはゆっくりはっきりと発音されたときに確実に理解できるということです。この時点で理解できないものは音が速くなったり崩れたりしたらもっと理解不能になるのは想像に難くないでしょう。


この場合英文を理解する力になるものは


・文法(文の構造)知識

・語彙・表現力

・上記を踏まえたうえで、一部聴こえない部分を補うことができる推測力


が必ず必要になります。

 

 

2.『速く発音されることで崩れた音』を理解している

 

ネイティブは普段英語を省エネで発音しています。その方が楽に発音できるからです。

 

省エネで発音される音は、音の脱落やリエゾンなどが頻繁に起こり、パッと聴いたときに全く別の音になる場合が多々あります。特にカタカナで既に知っていた英語は日本語での発音に比べアクセントの強弱が付くため、より強くそう感じるでしょう。

 

 

例えばものすごく簡単な例ではMcDonald's(マクドナルド)という単語。

 

英語を始めたばかりの私の友人は、ある有名な英語教材の初級編を聴いていて、話の中に『マクドナルド』という単語があるはずなのに全く聞こえなかったと驚いていました。

 

それもそのはず、この単語はカタカナ読みとは程遠く(正確にカタカナ表記にはできませんが)

 

マクナー

 

(太字部分がアクセント)

という感じで発音されるから。全くもって『マクドナルド』とは程遠い…。

 

でも友人はマクドナルドがこの音になるという知識をインプットしたので、次からはこの音を聞くことができました。

 

要するに英文の理解自体がきちんとできていて、音の変化の法則がわかっていれば、速い英語を聴きとることは決して難しいことではないんです。

 

まずは1の英文自体を理解する力を上達させることに注力すべきです。ここをおざなりにすると、英語理解の基礎ができず、永遠に何となくしか聴けない状態で頭打ちになります。

 

しかし、英語の文法を比較的しっかりと学んでいても、クリアに録音された音声ばかり聴いていたらずっと生の英語は苦手なままになってしまいます。

 

多くの英語学習者はこの時点で生の英語に圧倒され茫然となると思います。実際私もそうでした。なまじ英語を『勉強』してしまっているので、生の英語に太刀打ちできなかったときの挫折感と焦燥感・空虚感はすさまじいものがあります。

 

まるで完全に道に迷った子羊のよう・・・これぞ立派な英語難民。

 

ある程度の段階まで来たら、どんどん生の英語に近いものに耳を慣らしていく必要があるのですが、そのとき自分でもできる意外な練習法があります。

 

それは自分で速く発音しながら音読するということです。

 

しかしこの方法は、できればネイティブに近い発音が再現できた方が効果が倍増するでしょう。なぜなら速く話されることで起こる音の変化をより実感できるため、実際の崩れた音に一層耳が慣れるからです。

 

間違った音で繰り返してしまうと効果が薄いどころか逆効果になる恐れさえありますが、正確に行えていれば、生の英語を聴いたときにすでに知識として理解している音の変化に面白いように耳がついて行くのを実感できるでしょう。

 

これぞまさに音をキャッチするという感覚です。これはある種、英語を学ぶ上で味わう、この上ない喜びの一つ。

 

そしてこの時折訪れる上達の実感があるから勉強を続けて行ける!

 

そして英文・単語・表現自体の理解がすでにあれば、一瞬聞いた音(つながっていようと崩れていようと)でも音が認識でき意味が把握できる⇒結果、速い英語が理解できるという自然な流れが起きます。

 

『リスニングは運動能力と似ているところがあるので、たくさんリスニングをするだけでもリスニング力を一時的に伸ばせる』と言っている某著名な大学教授の記述を見たことがありますが、闇雲に一時的にたくさん聴いても残念ながら劇的なリスニング力強化にはなりません。

 

ある程度発音の基礎を学んだら、速く音読する方法でリスニング力を一段上げてみてください!

 

また、一度習得したスキルは、なかなかすぐに落ちることはないように思いますが、私自身は少しリスニングをさぼっていると英語を聴きとりにくくなるのを感じます。

 

しかし、時折日頃の自分にカツを入れるかのごとくリスニングに特化した練習を1日~2日行うだけで、聴き取りが楽になります。

 

この場合でももちろん、理解できない英文が自然にわかるようになることはなく、『音の聞き取り』だけが断然楽になるという感じです。その上で英文は理解できていたのに聞こえなかった部分が聞こえるようになる⇒英語の理解が進むという具合です。

 

つい最近も、英語を極力速く読む練習を2日ほど行ったところ、ここ最近聴き取りが曖昧になっていたアメリカのカトゥーン『サウスパーク』のセリフが、クッキリと(そして多少ゆっくり目に余裕を持って)聴こえるようになりました。耳が音について行くようになったという感覚です。

 

リスニング力を上げるためには日々の正しい努力と、ある程度の力がついてからも努力を継続する必要があるということですね。

 

それでもやればやっただけの成果が正直に出るのも、英語の上達の醍醐味ではないかと思います。